大阪の通信制高校の公立と私立の違い

通信制高校 公立と私立の違い出典元:写真AC

通信制高校には、全日制高校と同じように公立と私立があって違いがいくつかあります。

まず、学費に違いがあって、公立高校は10万円程度の学費で卒業することができますが、私立高校では60万円以上の学費が必要です。公立高校の方が圧倒的に安いですね。

学習方法の違いもあります。通信制高校は、自学自習・自己管理・自己責任のもと勉強するのが基本となっています。 特に公立高校ではその傾向が顕著となっており、中学校卒業程度の学力があるという前提で勉強が進められます。

一方、私立高校は、試験の前に模範解答のような対策プリントが配られたり、レポート課題にほぼ答えのようなヒントが記されていたりなど、卒業をサポートする取り組みがとても強い傾向にあります。

公立高校では、スクーリングや期末試験の日程が学校側で決められていて、その決められた日に学校へ行かなければ単位が修得できないという場合が多いです。

私立高校では、インターネットを通じてレポートを提出することができたり、スクーリングも登校日を調整できるといったように、自由度が高い学校が多くなっています。

ですが、大阪には公立校が大阪府立桃谷高等学校しかありません。大阪府は人口が多い割に公立の通信制高校が少ないんですよね。

桃谷高校には昼間部と日・夜間部があって、スクーリングの「曜日」と「開講時間帯」が異なります。昼間部は月、水、金曜日の午後に、日・夜間部は、月、金曜日の夜間と日曜日にそれぞれスクーリングを実施しています。

大阪府内の私立の通信制高校は、長尾谷高等学校、YMCA学院高校、ルネサンス大阪高等学校、向陽台高等学校、天王寺学館高等学校、秋桜高等学校、神須学園高等学校をはじめ、現在12校あります。

なお、2023年4月に近畿大阪高等学校(大阪府阪南市箱作)が開校予定なので、今後は13校になります。

前回の記事でも書きましたが、卒業率も違いがあって、公立が50%程度なのに比べ、私立は90%と卒業率には大きな差があります。